概念
マクロデータ・サプライズ
実績、consensus、revision、pricingとcross-asset反応を分ける。
要点
イベントは `事前価格→予想→実績→改定→内訳→政策含意→初動→クロスアセット確認→再評価→価格構造` の順で読みます。見出しの良し悪しだけでは不十分です。
イベント解剖
事前価格にはコンセンサスだけでなく、非公式予想、オプション、ポジションが含まれ得ます。実績差を確認後、前回改定と構成を読み、政策反応関数が変わったかを考えます。最初の反応は見出し・薄い流動性・ポジション解消、二次反応は内訳と政策含意で反転し得ます。
発表別の確認
- **CPI/PCE**: 前月比・前年比、コア、住居、財、サービス、改定。
- **雇用統計**: payroll、失業率、賃金、参加率、労働時間、過去月改定。
- **失業保険申請**: 高頻度だが季節性とノイズ。
- **小売売上**: 名目値、control group、価格効果、改定。
- **GDP**: 速報・改定、消費・在庫・純輸出、名目と実質。
- **ISM/PMI**: 拡散指数で生産水準そのものではない。新規受注、雇用、価格。
- **FOMC**: 決定、声明、見通し、会見、期待経路。
- **Treasury refunding/auction**: 発行構成、落札、参加者、直後のカーブ。一回で体制認定しない。
- **主要中銀**: 現地の制度、事前価格、相対政策を確認する。
なぜ「良いニュース」の符号が変わるか
政策制約が弱い時は成長上振れが利益を支え得ます。インフレ制約が強い時は同じ上振れが金利経路を押し上げ、倍率へ逆風になり得ます。弱いデータも、穏やかなディスインフレなら支援、需要崩壊なら信用悪化です。
初動の反転
見出しと詳細が逆、改定が大きい、ポジションが一方向、板が薄い、会見で反応関数が変わる場合、初動は反転し得ます。反転自体も新しい方向を保証しません。
実務での使い方
macro-event-reaction-analysisへ記録し、2年・10年・実質金利、ドル、金、株、信用、ボラティリティの整合を見る。最終的に重要水準の外側を価格が受け入れたかで評価します。